指導教授の指導は、人によってさまざまだが、研究テーマの選択については大きく2つのタイプに分けられると思う。1つは研究テーマを学生に自由に選択させるタイプ、もう1つは研究テーマを指示、指定するタイプである。
私の指導教授は前者で、研究テーマを学生に提示して、これをやりなさい、あれをやりなさいということはなかった。研究テーマについて相談しても、「結局、君が何をやりたいかによる」といったことになる。学生の自由にまかせるから自由タイプといえるし、干渉しないという意味では放任タイプともいえる。
他方で、研究テーマを学生に提示して、これを研究しなさい、この中から選びなさいというタイプもある。積極的に指導するので、指導タイプといえるが、干渉タイプとも言える。
どちらにもプラス、マイナスがあるのだが、いずれにしても学生は不満を持つことが多い。自由タイプの指導教授についた場合は「指導してくれない」とこぼし、指導タイプの指導教授についた場合は「自由に研究させてくれない」と不平を言うことになりがちである。