2005年07月03日

全部読んだんですか?

 学生が研究室に入ってくると、たいてい本棚をぐるりと見回し、目を丸くして、「この本、全部読んだんですか?」と聞く。

 もちろん全部読んでいるはずはない!
 
 研究用の文献は、読書用の本とは購入目的がそもそも異なる。
 研究用の文献は、研究に必要なもの、研究で使いそうなもの、研究に関連するもの、研究に関連しそうなもの、研究にひょっとすると関係するかもしれないもの、将来研究テーマとしたときに利用するかもしれないもの、研究の参考になりそうなもの等々、さまざまであり、最初から利用するのは一部だけという前提で購入する。当面利用する予定はないが、とりあえず買っておこうという場合もある。専門書はすぐに絶版になってしまうからである。
 研究テーマは複数あるから、本の数もそれだけ増える。日本語に加えて、あるいはそれ以上に外国語の文献を購入しなければならない。さらに、教育つまり授業に関連する本がある。書籍に加えて、雑誌、コピーの山がある。
 それでも論文を書くときには、文献が足りず、国外も含むあちらこちらの図書館に探しに行くことになる。
 というわけで、研究室にある本をすべて読んだわけでもないし、そもそも読めるはずがない。

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posted by Prof.T at 22:30| Comment(0) | TrackBack(1) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

すべて読めない・すべて読まない

 参考文献を権威主義的に選ぶことは述べた。
 しかし、参考文献は1冊選べばよいというわけではない。というのも、1冊でレポートのテーマすべてをカバーできるとは限らないからである。最低3冊、できれば5冊選ぼう。

 すべて読めない?

 すべて読まない!

 参考文献をすべて読もうとしたら、1冊も読み切らないうちに締切が来てしまう!

 すでに何を書けばよいか(「レポートの書き方(自分の意見、考えは書かない)」6月20日の記事参照)、検討してあるのだから、関係する部分、該当する部分だけを読んでいく。熟読ではなく、さっと目を通す感じだ。そうすると、1冊だけでは足りないことがわかってくる。それを他の参考文献で補うことになる。同じ問題が、他の文献では異なる視角で扱われ、違った評価が与えられているかもしれない、そういうところをチェックするのである。
 効率よく読むために、目次や索引を活用しよう。
 必要に応じて専門分野の事典を利用することになるが、1年、2年の場合は、こういった事典の項目を読んでも、何がなにやら・・・ということになるので、なるべく簡単に記述してある小辞典の類を見た方がよい。時事的な内容なら、『現代用語の基礎知識』、『イミダス』、『知恵蔵』などを利用する。

 参考文献を5冊も借り出すのが大変だったら、必要な箇所だけコピーしてしまおう。ただし、コピーがどの文献なのか不明にならないように、著者、書名、出版社、出版年をメモする、あるいは奥付部分をコピーしておこう。

 とにかくレポートを書くのに必要な部分だけを読むようにする。最初から読んで、途中で力尽き、とりあえず読んだところまでの内容で、適当にレポートをまとめないよう、注意すること。
posted by Prof.T at 19:57| Comment(0) | TrackBack(0) | レポートの書き方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

いたずら電話とスパムメール

 私はコーヒーをかけられたことはないが、いたずら電話を受けたことはある。
 専任教員になって1年目か2年目で、当時はまだ教員紹介に自宅の電話番号が掲載されていて(今から孫えるととんでもないことだ)、夜中に突然電話が鳴り、「馬鹿野郎」とつぶやかれたことがある。怒鳴られたのではなく、つぶやいていたのは、おそらく相手が酒にでも酔っていたからだと推測するが、続けてなんだかよく分からないこと(ところどころに成績とか試験とかいう単語が聞こえたような気がしたので、学生と推損した)をぶつぶつ言っていた。そのまましばらく放っておいて、相手が切ったところで、受話器を置いたが、気分のいいものではなかった。

 最近、多いのがスパムメールである。いろいろな経路で、メールアドレスを入手しているのだろうが、1つの経路としてよい子たち(学生)がその手のサイトに私の大学のアドレスを親切にも登録してくれているようである。いや、新学期になると増えるので、そう推量するのだが。
 さっきも1通その種のメールが届いたのだが、件名の日本語がおかしい。教員という職業柄、それを訂正したいのだが、誤りを直した返信を送ると、その100万倍くらいのスパムメールが届くであろうから、ここはじっと我慢である。
 ということで、必要があれば自分でするので、そういうサイトに登録するのは、学生個人のアドレスだけにしておいてほしい。

posted by Prof.T at 13:16| Comment(0) | TrackBack(0) | メッセージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

コーヒーは飲むもの・・・

 10年ほど前に聞いた話。

 ある大学で起こった出来事。ある日、女子学生がある先生の研究室を訪ねてきたという。研究室から教員がドアを開けると同時に、手にしていたコーヒー(ホットである)を教員にかけたという。

 どうもゼミの選考で落とされたことに腹を立てて、このような行動に出たらしい。女子学生の精神状態と、教員のこの学生にたいする言動の双方に問題があったようだが、聞いた話なので、詳しいこと、正確なことは知らない。

 はっきりしているのは、教員は、希にではあるがこのような目に遭うということ、そして、コーヒーは人にかけるものではなく、飲むものであるということだ。

 この教員がやけどをしなかったというのがせめてもの救いである。

 
posted by Prof.T at 10:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 業界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ちょっと出かけよう・・・

 お腹の方の問題がなくなり、今日は雨が降らないようなので、ちょっと書店巡りをしてこよう。とはいえ、調子が悪い間も学部長や事務からメールが届いたりしていて、それらを処理しなければならなかったりするので、あまりゆっくりできないのだが、それでも家にずっと閉じこもっているのは気分がよろしくない。
 何かおいしいものでも食べてこよう。
posted by Prof.T at 09:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

コーヒーで目を覚ます

 大学院の研究指導の際に、わが研究室ではコーヒーを飲む習慣があって、当番は修士の1年生ということになっていた。
 ある日、修士1年だった私は、いつものようにコーヒーを淹れて、奥に座っている先生の元に運んでいった。すでに学生の報告が行われていて、5分ほど経過した頃だろうか。昼下がりの暖かい日差しを受けて、先生はうつらうつらと・・・居眠りをしていたようだった。先生の斜め後ろから、コーヒーを先生の机に置こうとして、起きていたら黙っておくわけにもいかず、さりとて寝ていては起こしてはならないと、「失礼します」とそっとささやき、ソーサーとカップを先生の机に置こうとしたとき、気配を感じたのか、あるいは「失礼します」で目を覚まされたのか、先生が身を起こし、ソーサーと先生の腕がぶつかり、コーヒーを先生の腕にこぼしてしまった。
 「すみません」と平身低頭の私に対し、
 「いや、まあ、うん」と答える先生。
 「やけどとか、大丈夫でしょうか。染みは・・・?」と心配する私。
 「うん、まあ、大丈夫だ」と先生。
 とんだ大失態だったが、先生は怒ることもなく、そのまま研究指導は続けられた。

 研究指導が終わって、ある先輩から、「未だかつてないドラスティックな起こし方をした。すばらしかった。」とからかわれたが、こちらは何とも冷や冷やものだった。
 ちなみに、その先輩から「すばらしかった」と言われたのは、あとにも先にもこのときだけだった気がする。
posted by Prof.T at 03:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 昔の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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