2005年07月09日

教員はどのように答案を読むか?

 論述式の答案を教員はどのように読むのか?

 多くの教員は、ざっと目を通す、斜め読み程度に読むだけだろう。解答の分量にもよるが、だいたい1枚の答案を読んで点をつけるのにかける時間は、1分ぐらいだろうか。もちろん数行しか書いていない答案にはそんなに時間がかからないし、裏面までびっしり書いてあるともっと時間はかかる。

 学生は、1分と聞いて、「たったそれだけ?」と思うかもしれない(「1分もかけてるの?」という教員もいるかもしれない)。しかし、1枚の答案にそんなに時間はかけられない。200枚の答案を1枚1分で読んだとして、200分、3時間20分かかる。2分なら6時間40分かかる。これが400枚なら13時間20分かかることになり、2科目採点すると、26時間40分かかることになる。ずっと採点だけしているわけにはいかない、会議や研究会など(と場合によってはその準備)の採点以外の仕事も当然ある。そういう合間を縫って採点をするというほうが正しい。さらに、採点をしたあと、成績原簿に点数を転記する作業もある。これも結構面倒な作業だったりする。

 そもそも、答案を読む時間が1分であろうと5分であろうと、あるいは10分、1時間であろうと、実は点数はほとんど変わらない。ざっと目を通しただけでも、「優」な答案、「良」な答案、「可」な答案、「不可」の答案の区別はつく。可の答案を1時間かけて読んだところで、優になることはない。

 答案の読み方は成績のつけ方とも関係する。成績を優、良、可、不可、あるいはA、B、C、D、Fなどでつける場合は、採点も楽だ。問題は、素点で成績をつけなければならない場合で、この場合は、5点刻みでつけることを基本としている(これも結構面倒だ)が、80点の答案よりもいいが、85点には・・・などという答案があって、83点かな、いやいやさっきつけた83点の答案よりもちょっと落ちるから82点だな・・・ということで時間がかかる。

 なお、白紙答案などの例外を除くと、解答の分量が同じであれば、優秀な答案の方が採点にかかる時間は短い。
続きを読む
posted by Prof.T at 21:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 試験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

教員は答案を読んでいるのか?

 「教員は答案を読んでいるのか?」というのは学生がもつ素朴な疑問だろう。学部学生時代の私もそう思ったことがある。

 時折、「答案を投げて、遠くに飛んだ答案から優、良、可とつけていく」などという噂が流れる。
 少なくとも、私はやったことがない。というか、誰もやらない(と思う)。
 100枚、200枚、科目によっては500枚ある答案を投げる場所がない。場所があったところで、バラバラに散った答案に成績をつけていくのは大変だ。運動不足の教員はギックリ腰になってしまう。仮に成績をつけたとして、散らばった答案を回収して、学籍(学生)番号順に整理し直すのは大変だ。だいたいにおいて教員の多くは、こういう整理作業が苦手なのだ。

 エライ先生の中には、助手などに採点させている方もいるのかもしれないが、多くの場合、教員は自分で答案を読んで点をつける。私もそうだ。

 というわけで、「教員は答案を読んでいるのか?」という聞かれれば、「読んでいる」という回答がほとんどの教員から得られると思う。
posted by Prof.T at 19:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 試験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

採点という苦痛

 マークシート試験を実施している教員にとっては、採点は何でもない作業なのだろうが、論述試験の場合の採点は本当に苦痛である。会議と甲乙つけがたい苦痛をもたらす。

 そもそも答案にはこちらが知ってあることしか書いてない。知らないことが書いてある場合もあるが、その場合はほとんどは「親殺し」(6月9日)のような、解答に関係のないことである。同じようなことしか書いてない答案を何十枚、何百枚も読む作業は、それ自体がそもそも苦痛である。
 おまけに学生の答案は、だいたいが不正確で、間違った内容のものである。教えたことをどうしてこうも正しく理解していないのか、どうして関係のない内容を書くのか、不愉快になり、ため息をつき、腹を立てながら答案を読み進める。分厚い答案の束を前にして、採点作業は、地獄の責め苦である。
 答案を読むと言っても、すんなり読める答案は少ない。まず字が汚い。今では少ないが、数年前までは、山根一眞言うところの変体少女文字で書かれた答案があって、判読に時間がかかって頭が痛かった。シュリーマンの苦労が偲ばれた。
 字が汚い以上に読みにくいのは、文章が長くて、それゆえに主語と述語が一致しない文章が多い答案である。何度も読み返すことになり、仕舞いには頭が痛くなってくる。どうして読み返さないんだ!、赤ペンを投げ出したくなる。

 それでも50枚に1枚程度の割合で、優秀な答案が出てきて、何とか採点作業を続けることができるのである。
posted by Prof.T at 14:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 試験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ロンドンの地下鉄

 「出勤がテロに屈しない姿勢」ロンドンで普段通り職場にというニュースを読んだ。
 テロに屈しないロンドンの人々にエールを送りたい。

 記事中に、「大半の地下鉄が不通となり」とあるが、ロンドンの地下鉄の路線、駅は、日本の場合と異なるので説明が必要だ。

 日本の地下鉄の場合、たとえば大手町駅には、丸ノ内線、東西線、千代田線、半蔵門線と東京メトロだけでも、4つの路線が通っている。しかし、これらのホームはすべて異なるから、乗り換えも階段を上ったり、降りたり、ちょっと歩いたりと面倒である。駅ナンバリングもそれぞれM18、T09、C11、Z08である。これは要するに、大手町駅と言っても、丸ノ内線大手町駅、東西線大手町駅などと分かれ、これらをまとめて大手町駅と称しているともとれる(東京メトロの考えは知らないが)。

 それに対して、ロンドンの地下鉄の場合、同じホームに異なる路線が乗り入れてくることが多い。つまり同じホームに、丸ノ内線、東西線、千代田線・・・の電車が乗り入れてくるようなものだ。乗客は乗るべき電車かしっかり確認しないとまるっきり違うところに連れて行かれる(経験有り)。
 またある路線で事故が起こって電車が止まるということになると、その路線だけでなく、ホームを共有する他の路線も不通になってしまう。ホームや線路が他の路線の電車でふさがれてしまっているからだ。

 ロンドの地下鉄を利用する際は、注意して頂きたい。
posted by Prof.T at 11:37| Comment(0) | TrackBack(1) | 新聞・テレビから | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

よく寝た・・・

 1時頃就寝し、10時過ぎに起床。よく寝た・・・

 この週末はとくに予定なし。のんびり過ごそう。来週には私の講義の試験がある。成績を1週間以内に提出せよ、ということなので、試験が終わると採点に追われる・・・。
posted by Prof.T at 10:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。