2005年08月01日

学内推薦なしで選んでみたら・・・

 実は何年か前には、うちの大学でも学内推薦なしで選んでいた時期があった。

 実際、ある科目で公募を出したら、30人ほどが応募してきたことがあった。応募者について、学内の教員はよく知らない。そういう場合、教員はどうしても研究業績優先で選んでしまいがちである。その時も結局、業績を優先すべきだという声が最終的に勝った。

 果たしてわれわれが選んだ候補者は優秀な研究者であった。研究室には夜遅くまでいて論文を次から次に書き、単著を出版し、おまけにそれはある著名な賞までもらった。昨日、アマゾンで本を探していたら、彼が書いた新しい著書を見つけた。

 しかし、彼が教育者としてすぐれていたかというと話は別であった。授業は彼が研究中のことが中心fだった。きわめて専門性の高い話で、学生の多くは興味がわかなかった。授業評価はかなり低かったが、それを改善する気は彼にはなかったようだ。

 教授会や委員会は出席したが、なるべく仕事が回ってこないように立ち回った。研究者仲間との研究会は盛んに行っていたが、同僚との飲み会に行くことはほとんどなかった。入試の試験監督中にも、論文の抜き刷りを持ち込んで読んでいた。教授会でも本を読んでいた。入試業務ではミスもした。

 彼について、私は過去形で書いている。そう、彼はもうわが大学にはいない。わずか3年在籍しただけで、他の偏差値の高い大学に移籍してしまった。

 彼のような事例についての「反省」もあって、学内推薦の制度が導入されたようだ。
posted by Prof.T at 22:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 業界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

学内推薦の利点

 学内推薦の問題点、疑問点を書いたが、だからといって学内推薦に利点がないわけではないし、完全公募がいいというものではない。

 応募書類だけでは応募者が教育熱心かどうかはわからない。最近は研究業績だけでなく、授業計画や教育についての考え方についても一緒に提出させるが、応募者はたいてい立派なことを書くに決まっている。だからといって実際にいい授業ができるかどうかは別問題である。教育熱心でよい授業ができる人物を学内の教員が知っていれば、その教員に推薦してもらった方がいいという考え方も出てくる。

 人柄というのも重要である。人柄が何で重要なのかと思うかもしれないが、研究業績が抜群でも協調性がないということになると、これはかなり困る。このブログを読んで頂いている方には説明する必要はないが、教員の仕事は授業、研究だけではない。大学運営に関わるさまざまな仕事を他の教員とともに遂行しなければならない。教授会、委員会に出席しない、試験監督等の入試業務はやらない、やってもいい加減、そういうことでは大学も他の教員も困るのである。これもまた学内の教員が推薦する人なら人物も問題なかろうということになってくるのである。

 学内推薦が公募と言えるか疑問だとは書いたが、だからといって学内推薦を全面的に否定できるわけでもないのである。
posted by Prof.T at 21:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 業界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

学内推薦その2

 ある学部で公募を行った。学内推薦併用である。何人が応募してきたか知らないが、学内推薦を受けた応募者は2名だったらしい。2名の推薦者はともに、その学部に所属する教員である。どちらも公募科目に近接した科目の担当者らしい。ということは被推薦者との専門性も近い。

 公募をして書類が集まったら当然選考である。選考の仕方もさまざまだが、多くの場合、何人か審査員を選び、その審査員が応募書類、業績を審査して、任用候補者を決めることになる。この学部の場合もこの方法だ。

 審査員をどうやって選ぶか?この学部では専任教授会(教授だけの教授会。普通の教授会は助教授や多くの場合専任講師も出席する)で選挙をやって3名選ぶらしい。

 選挙の結果、推薦者2名が審査員に選ばれた。専門性が近い教員を審査員に選出するのが通例であるから、間抜けなことだが、こういうことは起こりうる。

 推薦者かつ審査員2名は、それぞれ自分が推す候補者を採用したい。話し合ったが、結論が出なかったらしい。もう1名がはっきりした態度を取れば話は簡単だが、そうはできない。結論が出ないという報告を受けた学部長は、学長その他に「2人とも採用したい」と申し出たらしい。

 その申し出が受け入れられたかどうかは知らない。
posted by Prof.T at 20:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 業界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

学内推薦

 教員を採用する際に公募という方法を取り入れている大学は多い。関係機関(といってもたいていは大学の学長、大学院の研究科委員長だが)に呼びかけて、採用を告知する。応募者は必要書類を用意して応募することになるのだが、その際に場合によっては推薦状を求められる場合がある。たいていは指導教授や専門分野の近い有名な先生に推薦状を頼むことになる。
 このような学外推薦のほかに、学内推薦の制度を取り入れている場合もある。学内の教員が推薦する制度である。学内教員の推薦状が添付されることになる。
 当然のことながら、学内推薦の制度を取り入れている場合、この推薦は学外推薦より強い推薦となり、候補者は優先的に取り扱われることになる(推薦者が学内で問題教員として扱われているような場合はもちろん例外である)。
 公募の告知には学内推薦の制度があるということは書いてない。学内推薦の告知は学内だけである。このような募集を公募と称していいのか、疑問である。
posted by Prof.T at 17:35| Comment(7) | TrackBack(0) | 業界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

研究室のドア

 研究室のドアには教員の個性が出る。
 自分の授業スケジュールを貼りだしている教員、ゼミの連絡ポスト、レポートの提出ポスト(ポストと言ってもA4版の用紙が入る封筒を画鋲で留めているだけだが)を設置している教員、自分が関わっているセミナー等のポスターを貼っている教員、担当科目の内容に関係する新聞記事のコピーを貼っている教員・・・。
 先日、ある教員の研究室の前を通ったら、手製の禁煙ポスターが3枚貼ってあった。私もたばこは吸わないし、うちの学生の喫煙マナーがひどいこともわかっているが、狭いスペース(ドアと壁面)に3枚はちょっと多すぎないか。エキセントリックな教員と取られはしないか、やや心配になる。

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posted by Prof.T at 07:36| Comment(0) | TrackBack(1) | 業界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日も会議・・・

 昨日は22時過ぎに一休みしていたら、そのまま気絶。先ほど目が覚めた。

 今日も昼から会議。これが夏休み前最後の会議(のはず)。っていうか、うちの大学も今日から夏休みのはずなんだが・・・。
posted by Prof.T at 05:48| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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