2005年08月30日

指導教授の性格を知る(2)

 今度は先輩の話。彼はワープロ導入が遅かった。理由の1つは指導教授が「やっぱり論文は手書きでなければダメなんだな」と始終言っていたからだ。

 私はこの指導を守らなかった。そもそも大学院に入る前からワープロを使っていたし、もはや手書きでは長い文章を書けなくなっていたからだ。

 指導教授はそもそもワープロを使ったことはない。手書きとワープロを比較して、「やっぱり論文は手書きでなければダメなんだな」というのなら説得力はある。しかし、使ったことがない人がそう言っても意味はない。それに指導教授はワープロ使用禁止とは言っていない。保守的な性格だから、新しいものに飛びつくタイプではない。まず疑ってみる人だ。「いえいえ、先生、そうおっしゃいますが、これがなかなか便利なんです」と言っていればいい。そのうち言うことも変わるだろうと思って、私は平気で使っていた。

 果たして、しばらくしたら「若い諸君はワープロぐらい使いこなせないといけないんだな」と言い始めた。件の先輩も「なんだ君はまだ手書きか?」と言われて慌ててワープロを買ったらしい。「いやー、先生には参っちゃうよ。言うことが変わるからさー」とこぼしていたが、たいていの人は言うことなど変わるものだ。指導についてから3年以上経っていた頃の話で、指導教授の性格をなおつかめていなかった彼の方により問題があったと考えている。それでもワープロぐらいなら笑い話で終わるからまだよかった。
posted by Prof.T at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

指導教授の性格を知る(1)

 10年以上前の話。博士後期課程の後輩が、ある学会に入ろうとした。われわれの分野では推薦者2名を要求する学会が多い。当然のことながら、まずは指導教授に推薦者の1人になってもらおうと考え、書類をもって研究室のドアを叩いた。

 「学会に入りたいのですが・・・」
 「院生だと入会のメリットはないなあ。地方で開催されると行けないし・・・。」

 このような短い会話が交わされて、後輩はすごすごと引き返してきた。もちろん出てくるのは指導教授に対する愚痴である。

 普通の人は後輩に同情し、指導教授を非難するだろう。しかし、この後輩は指導教授とつきあって5年以上経つ。それだけつき合っていて、なお指導教授の性格をつかんでいない彼も悪い。

 「そうですが、東京で開催されるときには参加できます。学会に入ってさらに刺激を受けて勉強したいと思います。」と言えばいいのである。
 「まあ、そこまで言うのなら、仕方ないね・・・」と推薦者になったはずだ。

 学生の言うことをまず突き放す。それにもめげずに自分の意志、希望を言ってくる学生を指導教授は歓迎した(と私は解釈していた)。まあちょっとした天の邪鬼的なところが指導教授にはあったのだ。そんなことは研究室仲間では周知のことだ。したがって、ちょっと否定的なことを言われて戻ってきた後輩に問題がある、と私は後輩を説教したのだった。

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posted by Prof.T at 12:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

快方に向かう・・・

 腰は大分よくなった。急な動きをしないようにしていることもあるが、激痛が走ることはなくなった。椅子に座ったままでいると、腰が固まってしまう状況は変わらないが、これは今に始まったことではない。ということで、普通に仕事をしている。続きを読む
posted by Prof.T at 06:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 他人の不幸は蜜の味 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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