2005年12月04日

ネコジャラ市の11人

 ♪ねえムーミン、こっち向いて♪というムーミンのテーマは、井上ひさしの作詞による。私が中学から大学に入る頃まで、もっとも読んだ作家が井上ひさしだった。もっとも戯曲はほとんど読まず、もっぱらエッセイだったのだが、私は井上ひさしから文章のリズムや諧謔を学んだ。

 井上ひさしが若い頃テレビ草創期の放送作家として活躍したことは知られている。代表作の1つが『ひょっこりひょうたん島』であることは言うまでもない。しかし、私と同年代にとっては、『ひょっこりひょうたん島』よりも『ネコジャラ市の11人』の方が思い出深いはずだ。

 どちらも平日の午後6時過ぎから放送されていた連続人形劇だが、『ひょっこりひょうたん島』は、小学校低学年で放送が終了してしまい、ほとんど記憶がない。その後、『空中都市008』を挟んで放送されたのが、『ネコジャラ市の11人』であった。『ひょっこりひょうたん島』とほぼ同じスタッフだったためか、ギャグがきつかったせいなのか、『ひょっこりひょうたん島』ほど話題に上ることはないが、連続人形劇といえば、私にとっては『ネコジャラ市の11人』である。

 ♪ここはまだ石ころごろごろ、ここはまだ草がぼーぼー♪という『ネコジャラ市の11人』で流れた歌が、私たちは大好きだった。当時、小学生だった私たちは、「帰りの会」なるもので歌を歌っていたが、卒業間際の頃に、この歌を毎日歌っていた。ある日、珍しく機嫌のいい担任の男性教諭がにこにこと指揮をしてくれたことを覚えている。担任も『ネコジャラ市の11人』のファンだったと思う。

 4年後に進学した高校では、世界史の教員の1人をみな、ベンキョーチューと呼んでいた。ベンキョーチューは『ネコジャラ市の11人』の登場キャラクタの1人(ネズミだから1匹か?)だが、『ネコジャラ市の11人』はそれほどの人気番組であった。顔の形も牛乳瓶の底のようなレンズのメガネもそっくりだったが、私はベンキョーチューには教わらなかった。

 残念ながら、『ネコジャラ市の11人』の資料は、NHKにもほとんど残っていないという。当時、一緒に♪ここはまだ石ころごろごろ♪と歌った同年代の方にも『ネコジャラ市の11人』って何?という方にも、『ネコジャラ市の11人』の覚え書きのページがひじょうに参考になる。
posted by Prof.T at 23:12| Comment(1) | TrackBack(0) | 昔の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ニコニコ動画に、オープニング曲をUPしておきました。覗いてみてください。
Posted by hal at 2009年01月12日 21:56
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