2005年06月28日

敬称の問題

 学生が教員にたいして、レポートを出す、メールを送る、手紙を書くといった場合、敬称は「先生」である。
 ときどき職位(身分)を書いてくる学生がいる。氏名のあとに、講師、助教授、教授などとつけるわけである。これらは、企業における社長、専務、部長などと同じ肩書きであり、敬称ではないので避ける。こういった肩書きは、職に就いている間だけ使用できるのであり、職を退いてからは使えない。
 教授として永年勤めても、大学を退職したら元教授である。まさか○○元教授と手紙に書くまい。大学で教えなくなっても、学生と教員との関係、師弟関係は一生続く。相手が講師であろうが、助教授であろうが、教授であろうが、元教授であろうが、師弟関係がある限り、教えを受けたものにとって先生であることは変わらない。
 テレビドラマやCMで理系の研究室の風景が描かれて、そこでは学生が「教授」と呼んでいる場面を見ることが多いのだが、理系ではそう呼ぶ習慣があるのだろうか?いや、それは間違いなのだが。
 ある大学で教授として教えていた人が他大学に移籍した後も、前の大学で授業を持つことがある。この場合、教授ではなく、非常勤講師となっているわけだが、○○教授と呼んでいた学生たちは、同じ人を今度は○○講師と呼ぶことになるのか?あり得ない。要するに、教員にたいする敬称は、先生でよいのだ。

 逆に、教えを受けたものが教えたものにたいして、敬称を一般的な「様」としていると、「彼(彼女)は私から何も教えを受けなかった」と解釈されるので、気をつけたい。 
posted by Prof.T at 08:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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