2005年07月25日

我慢も勉強

 土曜日の試験監督、2コマ目は1年の英語テスト。今年度から始まった、英語履修者が全員受ける単語・熟語テスト。5月19日に書いたように、うちの学生は英語が苦手だ。いろいろ問題はあるが語彙力の不足も一因だ。それを克服するために、英語教員がこの英語テストを企画した。共通のテキストを使用して、4月からみんな一生懸命勉強してきたと聞いていた。

 問題、解答用紙を持って、160人ほどがいる試験場にはいると、6割ぐらいは友達とおしゃべりをしている。テキストを広げてはいるものの、そのうちのほとんどはただ広げているだけ。試験開始直前まで、必死になって覚える、復習することが重要だと考えるが、そういう姿勢に欠けることがうちの学生の問題点だ。

 最前列に男子学生がぽつんと座っている。テキストは出していない。試験開始までまだ10分以上ある。勉強すればいいのにと思い、声をかける。

 「試験開始直前まで、一生懸命覚えた方がいいと思うけど」
 「そうですか?英語できないから無駄だと思いますが」

 「やる気があれば英語はできるようになると思うけど」
 「ええ、でもやる気がないからダメですよ」

 「30歳過ぎてからアラビア語とかイタリア語とかマスターする人もいるよ」
 「そういう人はやる気があるからですよ」

 「いやいや、やる気はなくて、仕事の関係でやらされる人もいるんだよ」
 「そうですね」

 「やる気がないからって、やらないわけにはいかないでしょ?」
 「ええ、まあ」

 「好きな仕事に就いたって、実際にやる仕事は好きではないことかもしれないでしょ」
 「そうですね」

 「やりたくないことだって我慢して頑張っているんだよ。我慢も勉強のうちだよ」
 「・・・・・・」

 その後、教室を一回りして戻ってみると、テキストを広げて復習している彼の姿が確認できた。
posted by Prof.T at 01:56| Comment(0) | TrackBack(0) | メッセージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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