2005年10月26日

スペシャルドライカレー

 カレーの藤と言ったら、スペシャルドライカレーで決まりである。普通のドライカレーやケチャップライスもあったが、私の一番はなんと言ってもスペシャルドライカレーだ。

 スペシャルドライカレーは、ドライカレーのてっぺんを凹ませて、そこに生玉子を入れ、粉チーズを振りかけたものである。ドライカレーの平板な辛さ(と思われたので私はあまり注文しなかった)が、生玉子と粉チーズによって芳醇と呼んでもいいような深みのある味に変貌した。カレーの辛さに玉子の甘さが加わり、チーズによってコクがもたらされた。まったりした味とねっとりした感触が好きだった。

 粉チーズは大さじにかなり控えめに盛られていて、実を言うともう少しふりかけてもらいたかった。新入りのアルバイトがどの程度かけていいかわからず、ときどき「チーズはどのくらいかけますか?」などと客に聞いたりしていたが、そういうときはお姉さんからすかさず指導が入った。

 スペシャルドライカレーの難点は650円(だったと思う)という料金だった。貧乏学生だった私は、200円を惜しんで普通のカレーにしたことが何度あったことだろう。それとこれはスペシャルドライカレーに限ったことではなく普通のドライカレーなどにも言えるのだが、火の関係で注文されてから1つずつ順番につくっていかざるをえず、これらの注文が重なると、そこそこ待たされたことである。一緒に入った友人が普通のカレーを頼んで食べ終わって出ていった頃に、ようやく自分のスペシャルドライカレーが来るというようなこともあった。ロボットとかサイボーグと言われたお姉さんの手さばきをもってしても、注文が5つも6つも重なると、しばし待たざるをえなかった。まあ、そういう時は、身体は動かず、腕だけが高速(光速)に動く、お姉さんの調理姿を見ていれば良かったのだが・・・。

 カナリヤ同様、カレーの藤においても、店内に緊張感が走っているときがあった。母娘喧嘩の時だった。

 フクちゃんの納豆メンチもカナリヤの生スタも食べたいが、どれか1つを選べと言われれば、スペシャルドライカレーが、一番食べたい。
posted by Prof.T at 03:48| Comment(4) | TrackBack(0) | 昔の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ドライカレーもあったのですね。ドライカレーといえば、数年前に(もっと前かもしれません)西早稲田からグランド坂下に通じる道の拡張工事で姿を消した喫茶店、名前を覚えていないのですが、そこによく食べに行きました。喫茶店なだけにコーヒーがついていたような気がします。
Posted by ヒロシ at 2005年10月26日 14:27
 藤にはドライカレーもありました。もっとも私が好きなのはスペシャルドライカレーで、私にとって、この2つは全く別の料理です(きっぱり)。

 今の図書館がある辺りは私の在学中に大きく変貌してしまいました。安部球場の裏の方に先輩の下宿があって、その近くにその辺の風景にまったく似つかわしくない喫茶店があったように記憶するのですが、それが何ていう店か正確に覚えていないのが残念です。そもそも記憶違いかもしれないのだけれど・・・。先輩の下宿にもどのように行ったのか、覚えていないくらいなので・・・。
Posted by Prof.T at 2005年10月27日 05:45
今は安部球場の面影はまったくありませんね。その後いろいろな建物が建ってしまって。ところで早稲田のまわりには本当に「下宿」というものがありましたね。友達の下宿には、いつも人がたまっていて、時々その友達本人はいないのに、その友達だけがいるなんてこともありました。
Posted by ヒロシ at 2005年10月28日 01:19
 「下宿」、ありました。4畳半に6人ぐらいで泊まったこともありましたね。起きたときに、身体が痛くて・・・。

 雀荘もたくさんありましたが、今はほとんど見かけないようです。
Posted by Prof.T at 2005年10月28日 06:21
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