2005年10月30日

科研費の応募をめぐって

 結果は否定的になるのだが、それでも私は科研費に応募する。しかし、そんな私は学部では少数派だ。わが学部で科研費に応募するのは所属教員の1割以下だ。大学から支給される研究費で研究は十分できるということなのだろうが、大方の教員は研究などしていない。

 科研費の書類づくりは面倒だし、自分の研究計画は否定されることが多い。どうでも良くなって、うちの学部の多くの教員のように、科研費に応募しなくてもいいように思うこともある。それでも応募するのは、科研費、その他研究助成の応募は、研究者としてやっていくんだということの証だと思っているからだ。たとえ助成を受けられなくても、自分の研究を見つめ直す機会にはなっている。研究をあきらめないということの意思表示ということでもある。

 何年か前、新任の若手教員に、副学長か誰かが「うちの大学は教育重視だ。研究は趣味だと思ってほしい」と言ったらしいが、こういう言説に対する抗議の意味もある。

 
 
posted by Prof.T at 20:50| Comment(3) | TrackBack(1) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
関連記事へTBさせていただきました。

なかなかに身につまされる記事内容でした。研究にはなにかとお金がかかるので、科研費が下りなければすなわち研究できない事態を迎えてしまうのですが、そうした切羽詰った現場の状況をちゃんと理解した上で文科省には審査してほしいものだと思います。
Posted by ike at 2005年11月04日 00:57
書き忘れてしまいました。

リンクも貼らせていただきました。厚かましくてすみません。
Posted by ike at 2005年11月04日 01:04
 池上先生、コメント、トラバ、リンクありがとうございました。先生のブログ、拝見させていただきました。

 科研費ですが、在外研究期間をのぞいてほぼ毎年書類をつくっているのですが、いつも徒労に終わっています。まさにトホホな状態です。お互い通るといいですね

 
Posted by Prof.T at 2005年11月04日 14:30
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科研費
Excerpt: ここしばらくドタバタしていたのは、通常のことがらに加えて科研費の〆切であたふたしていたからです。 ちょっとご説明しますと、研究には図書資料代や取材旅費などでお金がかかるわけですが、研究者はそれを政府..
Weblog: 池上英洋の第弐研究室
Tracked: 2005-11-04 00:30
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