2005年04月25日

古田選手

 古田選手が2000本安打を達成した。おめでとう!
 大卒、社会人経験者では、はじめてのとのこと。キャッチャーというポジションを考えると、まさに偉業である。
 
 先日、BSで古田選手のドキュメンタリーを見た。メガネをかけて大成したキャッチャーはいないという常識への挑戦、つねに新しい試みをしていく姿勢。大学生諸君にも見てもらいたい内容だった。こういったドキュメンタリーを学生と一緒に視聴して、議論するのもおもしろいだろう。私自身、大変勉強になった。

 去年の選手会長としての行動、発言も見事だった。時代の新たなリーダーをわれわれは発見したのかもしれない。
 記念のボールを投げ入れてしまったのもすごい。記者会見の前にブログで報告するのもいい。
 これからも常識に挑戦する姿勢をわれわれに見せつけてもらいたい。
posted by Prof.T at 18:15| Comment(0) | TrackBack(1) | メッセージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月21日

大丈夫ですか?

 2時間目の授業が終わったあと、1年生の女子学生に、「授業にでて、ノートをとってたら、試験は大丈夫ですか?」と聞かれた。
 「教科書読んでれば試験は大丈夫ですか?」、「レポート出せば、単位は大丈夫ですか?」など、「大丈夫ですか?」と聞いてくる学生は多い。

 いや、そんなの「わからない」です。
 質問してきた学生の学力は知らないし、教科書をどのように読むのかもわからない、レポートを出しても内容次第では単位はあげられない。だから「わからない」としか答えられないのである。大丈夫な場合もあるし、そうでない場合もある。

 昔(と言っても10年くらい前)は、「大丈夫だと思うよ」、「普通にがんばれば大丈夫だよ」と、学生が勉強することに対する期待も込めて、こう答えていたの。けれども、結果的に大丈夫でない学生が何人もいた。それだけでない。「大丈夫だと言われたのに、単位がこなかった」と不平を言われることがしばしばあった。というわけで、余計な摩擦を避けるため、最近は、「わからない」と答えている。

 不安から発せられる言葉だろう、不安を克服する最良の手段は、勉強である。自分で大丈夫だと確信できるまで、しっかり勉強して欲しい。
posted by Prof.T at 22:38| Comment(0) | TrackBack(0) | メッセージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月18日

眞鍋かをりと「好きな仕事」

 眞鍋かをりが戻ってきた話を書いた。忙しくて物理的にも精神的にも大変だったようだ。調子を取り戻しつつあると言う。応援している。

 さて、記事の中で彼女はこう書いている。
あとね、自分がすき好んで仕事してるって言っても、どんな職種だって責任感もって大人として社会の中で働いていればつらいこと山ほどあって当たり前でしょう。

 
 午後、近所の本屋に出かけたら、BRUTUS(No.569)が目に飛び込んできた。「好きな仕事してますか?」と書いてある。
 
 いい会社、給料がいい、学歴偏重などで仕事に就くのでなく、自分が好きな仕事に就こうという趣旨のようだ。
 
 最近はこういう考え方が多い。好きな仕事、好きなことを仕事にしたい、そう考える学生、若い人が増えている。「好きな仕事を見つけよう」といった内容の本も書店に多く並んでいる。
 
 でも、好きな仕事って何だろう?好きな仕事だったら、毎日楽しいのだろうか?
 いやそんなことはない。それは眞鍋が書いているとおりだ。どんなに好きなことであっても、仕事である限り、いやなことはある。
 
 希望通り営業職についたところで、苦手な客はいるはずだ。美容師になったところで、自分の思うとおりにカットできるわけではない、客の注文に応じる必要がある。
 
 大学教員とて同じだ。大学院に進み、大学で職を得ることを望んだ。その夢はかなった。研究はどんどん進むと思った、しかし実際には時間がとれなくて、締切にこれほどまでに追われるとは思わなかった。。学生は熱心に講義を聴いてくれると思った。そんなことはない。就職が決まったから単位が欲しいと訴える学生がいるとは想像しなかった。会議がこんなにあって、無駄な議論がここまで多いとは考えなかった。夢は実現したのに、現実はトホホなのである(ただし、たまにいいことがあるので続けられている)。

 最近は、好きな仕事に就こうという風潮が強いような気がする。嫌々やるよりも積極的に関与する仕事に就きたいと思うのは当然かもしれない。充実した仕事に就く、やりがいのある仕事をしたい。しかし、それが好きな仕事に就かなければならない、やりがいのある仕事を見つけなければならないという強迫観念になってしまってはいないだろうか?
 
 仕事は仕事で、仕事である限り、いくら好きな仕事に就いたとしてもつらいこと、大変なこと、悔しいこと、悲しいことから逃げられない。それは好きな仕事に就いたところで同じである。

 そういうわけで、好きな仕事に就きましょう、という最近の傾向には同調できないのである。「好きな仕事してますか?」というBRUTUSの問いかけに違和感をもつのはそういう理由だ。

「好きなことを見つけて仕事にしましょう、という今の風潮はどこか据わりが悪い。でもひとつの仕事に就いてみてそれが面白くなってくるなら分かる。あなたにとっていい仕事なんだと思う。」
と言っているのは立川談志である。
posted by Prof.T at 18:47| Comment(0) | TrackBack(2) | メッセージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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