2005年07月26日

横は左、縦は右

 手書きにせよ、ワープロ打ちにせよ、レポートを紙で提出し、かつ、それが2枚以上に及ぶ場合、レポートを綴じるという行為が生じる。

 教員によって綴じ位置が厳密に指定されていない場合、綴じ位置は提出者に委ねられる。しかし、多くのレポートは横書きだから、左側(1箇所なら左上)を綴じて、左開き(左側に開く)にすることになる。もし縦書きであれば、右側を綴じて、右開きとする。

 ときどき横書きなのに右上を綴じている者がいる。左利きなのだろうか?
 私は右利きで、右手に赤ペンを持ってレポートを読む。右手は使えないから、左手で紙をめくる。通常通りの左開きであれば問題はないが、右開きにしてあるとやっかいだ。左手で右へめくることになる。手の移動が大きく、やりにくい。
 左利きの人は左手に赤ペンを持つだろうから、右手で右側にめくるのは容易だろう。

 いえね、今、ちょっと作業をするために、職員がつくった資料を見ていたら、横書きなのに右開きだったんだよね。それで、レポートでもときどき見かけるなと思って、この記事を書いたわけ。この職員は左利きなのだろうか、それとも常識がないのだろうか?
 そう言えば、先日の研究会で、後輩が横書き資料をコピーしてくれたんだけど、右開きにしていた。彼は左利きだ。

 利き腕の問題はあるが、製本の様式に従って、横書きは左綴じ、左開き、縦書きは右綴じ、右開きとする。
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2005年07月19日

「である調」

 5月19日にも書いたが、「ですます」調で書いてあるレポートをときどき見かける。レポートは「である調」で書く。また「である調」と「ですます調」を1つのレポートで混在させない。「である調」に統一する。

 「である調」は、「偉そうな感じがする」と言う人がいるかもしれないが、論文やレポートにおける作法なので構わない。それに、あるテーマについて、しっかり調べて一生懸命書いたのだから、ちょっとぐらい「偉そう」に、学者を気取ってしっかり論じてもらうくらいの方がよいように思う。

 「である調」は、「だ・である調」とする人もいるが、「・・・だ」という表現は、断定的な調子が強く、粗野な印象を与える。頻繁に使うと論文・レポートに品位に欠けることになるので使わない。
 また体言止めも鼻につくので多用しない。

 以上は、試験においても同様で、答案は「である調」に統一して書く。
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2005年07月16日

レポート提出も権威主義!

 私は、レポートの様式についてあまり細かく指定しないが、Google当たりで調べてみると、事細かにいろいろ指定している教員もいる。
 参考文献リストをつける、引用注を付ける、表紙をつける、提出期限、提出方法、提出場所、手書き・ワープロ打ち、綴じ位置の指定等々、細かに指定されていたりするが、これらの指定はすべて守らなければいけない。

 誰でも自分の行ったことを相手が守らないといやになるものだが、教員というのは、自分の指示、指定を無視されることが、とくに嫌いな人種だと思っていた方がいい。教員の言うことを学生は尊重すると信じている。
 実際、多くの学生は、教員の指示を守るが、中には指示を守らない学生もいて、こういう学生に対する印象は悪くなる。その印象は、程度の差はあっても、レポートの評価に響くのである。

 せっかくレポートを頑張って仕上げたのだから、教員の指示をきちんと守って提出しよう。
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2005年07月11日

参考文献

 レポートの最後には、教員の指示がなくても、参考文献の一覧をまとめておこう。指示があれば忘れないように。

 参考文献の書き方は、学問分野ごとに微妙に異なる。私の分野では、単行本の場合は、
トホ山トホ男『大学教員のトホホな日常』トホホ出版、2005年
のように、著者名、書名(『』で囲む)、出版社、出版年の順で書くが、人によっては、
トホ山トホ男(2005)『大学教員のトホホな日常』トホホ出版
と、出版年を( )に入れ、著者名の次に書く場合もある。私は前者を採用している。
 
 論文集や雑誌に掲載された論文の場合は、
トホ川トホ彦「レポートの書き方」、トホ山トホ男編著『大学生活をトホホにしないために』トホホ出版、2005年

トホ川トホ彦「大学教員はレポートを読むか」『トホホ研究』第1巻、第2号、2005年
などとする。論文は「」で囲み、書名、雑誌名を『』で囲む。

 先ほど述べたように、学問分野によって書き方が異なるので、教員の指示に従うか、その分野の代表的な学術雑誌の書き方(規定がある場合もある)に倣うことである。手っ取り早いのは、教員の論文、著書でどのように書いてあるか、あるいは教科書ではどのように書いてあるかを確認して、そのまねをすることである。
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レポートを書き上げたら・・・

 一生懸命レポートを書いた、なかなかよい出来映えだ、某ブログの教え通り、頑張った!と言っても、すぐにレポートを提出してはならない。推敲が必要だ。

 ただし、推敲といっても、レポートを書き上げた直後に読み返すのは、効果がない。できれば1週間の期間を挟んで、読み返し、誤字、脱字を直し、主語、述語の不一致を修正する、必要ならば構成を見直すといった作業が必要である。

 したがって、締めきりぎりぎりに書き上げるということのないようにしたい。

 1週間前に書き上げるのが無理だとしても、なるべく早く書き上げ、できるだけ時間をおいて(2日か3日はおきたい)読み返すようにしたい。
 書き上げた直後は、「俺は天才だ!」、「私って、本当はすごいんじゃない!」と思ったレポートを時間をおいて読み返すと、「よかった、こんなのを出さなくて!」、「わー、恥ずかしい」と冷水を浴びせられたような思いをするはずだ。そう、冷却期間が必要なのだ。何日か置くと、冷めた目で見られる、他者の目で読めるのだ。深夜に書いたラブレターを翌朝読むと小っ恥ずかしいのと同じである。

 なお、読み返して、「なんて私は馬鹿なんだ」とか「俺はアホだ」と嘆く必要はない。だいたい誰もがそういう思いを抱くからだ。むしろ、「修正する時間があってよかった」、「こんなレポートを出さなくてよかった」のであり、「完璧にして出そう」と前向きに考えることが必要である。
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2005年07月10日

自分の意見は書かないのだから・・・

 レポートには自分の意見、考えは書かないと書いた。参考文献を読み、他者の意見、考え、思想、理論等々をレポートに書く。他者の意見であるから、当然そのように書かなければいけない。
 この問題を山田は、次のようにとらえる。
 すなわち、山田によれば、・・・
 ・・・というのが山田の見解である。
 これに対し、川田は、・・・と主張する。

 このように誰の主張なのか、見解なのか、わかるように書かなければいけない。そうでないと、レポートを書いている学生の意見と見なされてしまう。レポートだから厳しく言われないが、論文であれば剽窃と見なされる。

 なお、教員によっては、必ず自分の意見、考えを書くよう指示する場合もあるが、そういう場合でも、基本は参考文献を読み、調べて書くことにある。上記のような書き方をしておいて、最後に自分の意見や考えを付け加えればよい。続きを読む
posted by Prof.T at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | レポートの書き方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

情報は具体的に、正確に!

 現実の政治、経済、社会に関するテーマが与えられた場合、レポートには具体的な情報を書いていかなければならない。
 
1970年代初頭、当時のアメリカ大統領は、金とドルの交換停止を決定した。・・・・・・ドルに対し円も大幅に切り上げられた。・・・・・・その後、相場制も変わり、それまでの通貨体制が崩壊した。

 1971年、ニクソン大統領(当時)は、金とドルの交換を停止した。・・・・・・1ドル360円から308円へと、円も大幅に切り上げられた。・・・・・・1973年には固定相場制から変動相場制に移行し、こうして、第2次大戦後の国際通貨体制であったブレトン・ウッズ体制は崩壊した。

 当然のことながら、具体性に富んだ下の事例の方がレポートとして評価される。

 レポートは学生に勉強させるために課すものである。
 勉強させたいと思う教員に、「私はこれだけ勉強しました」とレポートで答えなければならない。したがって、レポートには勉強した成果が表現されなければならない。参考文献を読んで、知ったこと、学んだことを、一定の枚数内でしっかりと表現、表明しなければならない。そのためには、具体的な情報を書くのが一番である。そして、具体的な情報を正確に書くためには、調べなければならない。この作業をさせたいために、教員はレポートを課すのである。

 調べて学んだこと、新たに知ったことをきちんと表現する、表明する、これが良いレポートへの道である。
 
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名文は書けない・迷文は書かない(2)

 良いレポートは、論旨が明快であり、しっかりとした論理展開がなされている、とたいていの「レポートの書き方」は指摘する。その通りである。それでは具体的にどうするのか?

 すでに「名文は書けない・迷文は書かない(1)」(7月4日)で言及したように、書く内容は決まっている、それを短い文章で書いていく。そうなると、良い論文の書き方の決め手は、副詞や接続詞を中心に、理由、原因、経緯等々を説明する際に使用する表現を適切に使うことができるかどうかにかかってくる。
現代日本社会の最重要の課題として、少子高齢化が指摘される。「なぜならば・・・だからである。」
 現代国際社会においてテロは最優先に解決されなければならない問題である。「その理由は・・・」
上記の「なぜならば・・・だからである」、「その理由は」や
 
「そもそも」この問題は、・・・に起因する。
この場合の「そもそも」、 
「したがって」、この問題は、以下のようなことをも意味する。 「第一に」、・・・。「第二に」、・・・・・・。「最後に」、・・・。
 上の場合の「したがって」、「第一に」・・・・・・や、 
「しかし」、以上のような見解には、強い批判も存在する。
この「しかし」、 
 
「以上のように」、多様な見解が存在し、それらが厳しく対立していることが、まさにこの問題の重要性を物語っていると言えよう。
における「以上のように」などをきちんと使用して書いてあるレポートは、論理が明快になり、読み手も論旨の把握が容易になる。

 このような表現を使うことは、書き手にとってもプラスである。長い文章を書いていると、一体自分が何を書こうとしているのか、書いているのか、わからなくなることがある。他方で、短い文章を単に書き連ねて行くだけでも、論理の展開が不明確になる。これらが迷文である。

 経緯を書くのだから、「そもそも」で始める。いくつかの理由を述べていくのだから、「その理由は、第一に」、「第二に」と書く。異なる見解を書くのだから、「それに対して」で始める。こういった表現を用いることによって、何を書くか、何を書こうとしているのかを意識する、明確にできるのである。こういった表現を用いてできる文章は、型にはまっているという点で名文ではないかもしれない。しかし、定型的であろうと、何が書いてあるか明快で、内容がきちんと相手に伝わる文章になっているはずだ。レポートとしては、それで合格である。
posted by Prof.T at 05:09| Comment(0) | TrackBack(0) | レポートの書き方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月04日

名文は書けない・迷文は書かない(1)

 参考文献を集め、一通り読み込んだら、さあ、レポートを書こう。

 何を書けばよいかは、すでに6月20日の記事(「レポートの書き方(自分の意見、考えは書かない)」)にまとめてある。

(1)テーマを絞った場合は、なぜ絞ったかという理由を書く。
たいてい絞った理由は重要だと考えたからだから、その根拠を書く。その限定したテーマがなぜ重要か、どの程度重要かについて書く。

(2)テーマあるいはテーマの持つ問題点、課題の概要を書く。テーマの背景、歴史、経緯を書く。

(3)次にそのテーマ(の問題点、課題)が、どのように評価、解釈されているかを書く。
 評価されているか、解釈されているかであって、評価するか、解釈するかではない。社会でどのように議論されているか、識者がどのように議論しているか、研究者がどのような見解を表明しているかを書く。
 重要なのは、異なる、あるいは対立する2つ以上の評価、解釈を書くことである。
 ある問題が重要だとか、課題になっている、未解決だというのは、意見、評価が分かれ、解決策を巡って対立が存在するからに他ならない。
 したがって、あるテーマについて1つの見解を報告するだけでは不十分である。少なくとも異なる2つの見方を提出する。
 歴史的、思想的な問題であれば、通説とそれへの批判を書く。

 これを順に書いていけばいい。A4版で3-5枚(字数設定にもよるが、おおよそ原稿用紙換算10-20枚程度)ほどであれば、一つの項目について半ページも書けば十分である。最初からたくさん書くと字数をオーバーする。

 注意したいのは、きちんとした文章を書くことである。
 たかだかレポートである。名文は書けないし、書く必要もない。調べたこと、勉強したことが、教員にきちんと伝わることが重要である。凝った表現を書くことは考えず、調べたことを素直に書いていこう。

 他方で、迷文を書かないように注意しよう。一文が5行、場合によっては7-8行に及ぶ、はたまた一段落すべてが一つの文章で構成されているようなダラダラとした文章は書かない。こういう文章は、主語と述語が一致せず、何を言っているのかわからない文章となる。当然評価は低くなる
 一つの文章は、できるだけ短く、長くても3行以内には収めよう。
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2005年07月03日

すべて読めない・すべて読まない

 参考文献を権威主義的に選ぶことは述べた。
 しかし、参考文献は1冊選べばよいというわけではない。というのも、1冊でレポートのテーマすべてをカバーできるとは限らないからである。最低3冊、できれば5冊選ぼう。

 すべて読めない?

 すべて読まない!

 参考文献をすべて読もうとしたら、1冊も読み切らないうちに締切が来てしまう!

 すでに何を書けばよいか(「レポートの書き方(自分の意見、考えは書かない)」6月20日の記事参照)、検討してあるのだから、関係する部分、該当する部分だけを読んでいく。熟読ではなく、さっと目を通す感じだ。そうすると、1冊だけでは足りないことがわかってくる。それを他の参考文献で補うことになる。同じ問題が、他の文献では異なる視角で扱われ、違った評価が与えられているかもしれない、そういうところをチェックするのである。
 効率よく読むために、目次や索引を活用しよう。
 必要に応じて専門分野の事典を利用することになるが、1年、2年の場合は、こういった事典の項目を読んでも、何がなにやら・・・ということになるので、なるべく簡単に記述してある小辞典の類を見た方がよい。時事的な内容なら、『現代用語の基礎知識』、『イミダス』、『知恵蔵』などを利用する。

 参考文献を5冊も借り出すのが大変だったら、必要な箇所だけコピーしてしまおう。ただし、コピーがどの文献なのか不明にならないように、著者、書名、出版社、出版年をメモする、あるいは奥付部分をコピーしておこう。

 とにかくレポートを書くのに必要な部分だけを読むようにする。最初から読んで、途中で力尽き、とりあえず読んだところまでの内容で、適当にレポートをまとめないよう、注意すること。
posted by Prof.T at 19:57| Comment(0) | TrackBack(0) | レポートの書き方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月01日

参考文献選びは権威主義で!

 レポートを書く際に使う参考文献は何でもいいというわけにはいかない。というのは、教員はどのような参考文献を使っているか、チェックするからである。
 学生の中には、図書館の棚で目についた本を中身を確認しないまま参考にするものがいるが、あまりに古い文献を使ったり、どこの誰かわからない著者の本を使うことは避けなければならない。

 ではどのようにして参考文献を選んだらよいか。

 レポートを書くときの参考文献選びの基準は権威主義である。

 その分野で著名な研究者の著作、あるいはその分野で定評のある出版社から出版されているものをまず探すことにする。あるテーマに関して代表的な文献や基本的な文献を見落としていると、レポートの評価は低くなる。
 なお著者は大学教員のものを優先する。次が新聞記者が書いたもの。評論家が書いたものはなるべく使わない。例外はあるが、これが原則である。レポートを採点する教員は、データの裏付けや根拠を明確にしている、学術的、専門的な議論が好きなのだと理解しておこう。
 歴史的な内容を書くレポートでなければ、文献はなるべく新しいものを使おう。5年以内、できれば3年以内に出版されたものが望ましい。もちろんテーマによっては、3年前に出版されたものでも古くて使えない場合があるから注意すること。
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2005年06月24日

レポートの書き方(番外編)

 昨日、研究会が終わったあとの飲み会でレポートについての話題が出た。

 「最近は授業でレポートの書き方について教えています。」とわれわれが言うと、
 「レポートって何だろうね、どう書けばいいのかね。わからんなあ。」と先生。

 「先生、われわれ、大学院時代に先生の授業でレポートの課題を出されて、提出したんですが・・・。」
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2005年06月21日

レポートの書き方(大学教員は紙が好き)

 レポートに何を書くかが決まったら、次に文献、資料を探すことになる。

 このときのポイントは
大学教員は紙が好き
という原則である。

 最近はインターネットで簡単に調べられるし、Googleでレポートや論文が検索できることもあるが、レポートを課す大学教員としては、そういうことをしてほしくない。
 そのままコピーして提出するものもいるが、これ、盗作である。誰が書いたか分からないものをそのまま写すのもよく分からない。
 「これを書いたのは、どういう人?」と聞くと、
 「さあ?」という。
 知らない人をそんなに簡単に信用していいのだろうか?

 「大学教員は紙が好き」というのは原則だから、例外はある。自分でインタビュー等の調査をせよ、インターネットで調べよというレポートが課されることが、科目、教員によっては
あるが、そういう指示がない限り、使用する文献、資料は、紙媒体を原則とする。

 使用する文献、資料が紙媒体であればいいのだから、インターネットを使ってどのような紙媒体の文献、資料があるかを調べるのは問題ない。むしろ推奨される。大学の図書館(自分の大学だけでなく他大学の図書館も含む)にどのような文献、資料があるか調べる、あるいはアマゾンなどで購入可能な文献(ただしレポートの締めきりまでに入手して、読み終えなければならない)、売れている本はどれかを調べる。こういったことについてはインターネットは積極的に活用する。

 もう一つOKなのは、公的機関等が出している統計資料、各種データを使う場合である。これは使用しても構わない(ただし、出所はかならず書く)。ただし、各機関が直接提供している場合、1次資料、データの場合だけを可とし、間接的に入手した2次資料、3次資料は使用しないことにする。
続きを読む
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2005年06月20日

レポートの書き方(自分の意見、考えは書かない)

 大きなテーマが与えられた場合、テーマを絞るということを述べた。
 テーマだけがポンと与えられたら、「の問題点」、「の課題」、「の特徴」を補って考えることも述べた。
 これは小さなテーマが与えられた場合も同様である。なるべくレポートが書きやすい、限定的なテーマに設定し直そう。

 さて、レポートのテーマが設定できた。どのように書けばよいのだろうか、何を書けばよいのだろうか。

 ここでは次の原則を掲げる。
 
自分の意見、考えは書かない。

 もちろん、「自分の意見を書きなさい」とか「自分の考えも入れて書きなさい」といった具合に、意見、考えを書くことを求められているレポートは例外である。しかし、自分の意見、考えを書くことを求められていない限り、レポートにおいては自分の意見、考えを書かないことにする。

 なぜ自分の意見、考えを書かないか。
 1つは、多くの学生は、そもそもそのテーマについて考えたことはなかったり、考えていても、考えが足りなかったりするからである。
 第2に、考えてもいないのに、あるいは考えが足りないのに、考えようとするから、レポートを書くことがむやみに大変になり、難しく、また面倒くさい作業になる。
 仮に、考えていたとしても、あるいは学生は考えていると思っても、教員からすれば一方的で偏ったものであったり、稚拙であったりすることが多い。
 したがって、自分の考えは書かない。そもそもレポートだ。報告することがメインであり、意見を求められているわけではない。

 意見、考えを書かずに、何を書くか。
 書き方はいろいろ考えられるが、、この講座はカメラで言えばオート撮影をするようにレポートを書くことをめざすので、次のことを書くことにする。

(1)テーマを絞った場合は、なぜ絞ったかという理由を書く。
たいてい絞った理由は重要だと考えたからだから、その根拠を書く。その限定したテーマがなぜ重要か、どの程度重要かについて書く。

(2)テーマあるいはテーマの持つ問題点、課題の概要を書く。テーマの背景、歴史、経緯を書く。

(3)次にそのテーマ(の問題点、課題)が、どのように評価、解釈されているかを書く。
 評価されているか、解釈されているかであって、評価するか、解釈するかではない。社会でどのように議論されているか、識者がどのように議論しているか、研究者がどのような見解を表明しているかを書く。
 重要なのは、異なる、あるいは対立する2つ以上の評価、解釈を書くことである。
 ある問題が重要だとか、課題になっている、未解決だというのは、意見、評価が分かれ、解決策を巡って対立が存在するからに他ならない。
 したがって、あるテーマについて1つの見解を報告するだけでは不十分である。少なくとも異なる2つの見方を提出する。
 歴史的、思想的な問題であれば、通説とそれへの批判を書く。

 とりあえず以上のことを書けば、レポートの枚数はほぼ尽きる。

 さて、書くことは決まった。自分の意見は書かないのだから、テーマがどのように議論されているか、どのような問題として扱われているのか、調べなければいけない。そもそも教員はあるテーマについて調べさせたい、調べさせて勉強させたいので、レポートを学生に課すのである。

 こうして、あなたは図書館へ向かうことになる。
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2005年06月14日

レポートの書き方(テーマを絞る)

日本政治の問題点について
世界経済の課題について
ヨーロッパ社会
 といった大きなテーマが与えられた場合も、写真を撮るのと同様な手法を取る。テーマが大きすぎるので、どこかに焦点を当てる必要がある。
 どこに焦点を当てるか。いろいろ考えられるし。しかし、このレポート講座ではシンプルに考える、実践的に考える。つまり写真を撮るのに、マニュアルで撮影するのではなく、オート撮影するようなものである。小難しく考えるのではなく、とにかくレポートを完成させることに主眼を置く。そこで、あっさりと次のように考える。

 まず「ヨーロッパ社会」といったような漠然としたテーマについては、「の問題点」、「の課題」、「の特徴」を補って考える。教員側は、対象についての何らかの問題点、課題、特徴をレポートさせたいのだから、これでいいのである。
 これで「ヨーロッパ社会」という漠然としたテーマがある程度限定され、「日本政治の問題点について」、「世界経済の課題について」というレベルにまで引き下げられた。
 しかし、これでもまだ大きすぎる。まだ絞らなければいけない。ここもあっさりと次のようにする。
 つまり、「最重要の」、「緊急の」、「最近の」のいずれかをテーマに入れることにするのである。どれか1つなら「最重要の」であろう。

こうして上のテーマは例えば

日本政治の最重要の問題点について
世界経済の緊急の課題について
ヨーロッパ社会の最重要の課題について

などといった形に置き換えられる。論点が絞られたので、レポートをつくりやすくなった。
こうすると、郵政民営化、赤字国債、高齢化社会、移民、ヨーロッパ統合等々具体的なテーマを想起することができる(想起できないとダメである)。

 「現代日本社会の課題について」というレポートは例えば次のような書き出しではじめることができる。。

現代日本社会の問題点として、このレポートでは少子高齢化の問題を扱うことにする。それが21世紀の日本社会における最重要の問題と考えられるからである。


「ヨーロッパ社会」というさらに大きなテーマについてのレポートも以下のようにする。
 
このレポートでは、最近のヨーロッパ社会の最重要の課題として考えられるヨーロッパ統合について考察する。


 以上のように書いたのだから、とりあえずそのあとに最重要の問題と考える根拠を書いていけばいい。

 もっともテーマを絞ることができたからといって、すぐにレポートを書いてはいけない、その前にやることがある。
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2005年06月13日

レポートの種類

 社会科学系の学生に課されるレポートは大きく2つに分けられる。

(1)何らかのテーマについてレポートを作成する。
 教員側からテーマが与えられ、それについてレポートを作成する。。
 何らかのテーマを学生が自分で設定してレポートを作成する。

(2)課題図書が指定され、それを読んでレポートを作成する。
 
 まず(1)の場合について考えてみる。

 教員から指定されるテーマはさまざまである。
 きわめて大きなテーマの場合もあれば小さなテーマもある。
 一番大きなテーマは、自由テーマである。つまりテーマが指定されず、自分でテーマを設定する場合である。
 テーマが指定されていないといっても、ある科目に関連したレポート、授業で学んだことに沿ってレポートを作成することになるので、何を書いてもいいということにはならない(はずである)。自由テーマといっても実際にはテーマは限定されていることになる。

 大きなテーマには次のようなものがある。
日本政治の問題点について
世界経済の課題について
ヨーロッパ社会

 原稿用紙換算でたかだか10枚程度でこういった問題を扱わなければいけないのだから、こういった大きなテーマをそのまま扱うことはできないし、してはならない。議論がおおざっぱなものとなってしまうからである。まずしなければならないのはテーマを限定していく、論点を絞っていくことである。

 海と山とがつくりだす美しい風景を前にして写真を撮ることを考えよう。美しい海(やばいと表現するやばい学生であってはならない。)を撮るか、あるいは山を撮るか、決めなければならない。海を撮るとして、海岸に焦点を当てるか、遠くの島を撮るのか、あるいは船とその白い航跡を撮るのか、決めなければいけない。要するに、全体から部分を切り取る、一箇所に焦点を当てるということをしなくてはいけない。
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2005年06月12日

レポートの書き方(準備編)

 レポートが出されたらまずしなければならないことは、締め切り日、提出方法(場所)、枚数等の指定について確認することである。
 せっかくよいレポートを書いても、締めきりに遅れたり、提出方法(場所)を間違えたり、指定枚数を無視すると評価されないのは当然である(多少の超過は構わないが、大幅に少ないのは評価されない)。

 手書き不可の指定も最近は多いから、もしワープロ打ちが苦手なら早急にマスターするか、友人等に打ち込んでもらえるようお願いしなければならない(500円ぐらいのランチをごちそうすれば引き受けてくれるかもしれない)。

 Emailに添付して提出ならば、そのやり方を知っておかなければならない。ITの知識は現代社会において必須であるから、レポートに関係なく身につけておこう。

 プリントアウトして提出ならば印刷用の用紙を、原稿用紙、レポート用紙に手書きならば、やはり原稿用紙、レポート用紙をあらかじめ準備する必要がある。直前でいいやと思っているとあわてることが多いので注意が必要である。プリンタのインクも予備を用意しておいた方がいい。

 とくに締めきりは守らなければいけない。いつまでに何をしなければいけないか、締めきりから逆算して考えなければいけない。締めきり、ゴールから逆算して、今何をする必要があるか、しなければならないかという思考方法は、今後重要となるので早めに身につけておきたい。
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2005年06月11日

レポートの書き方

 レポートとは何か?レポートはどう書くか?
 私自身はこういったことを教えられたことがないが、学生にはレポートを課しているので、教えなければならない。
 以前は何も教えずにレポートを課していた。しかし、学生が書くものは、感想文だったり、青年の主張だったりすることが多く、これはレポートの書き方を教える必要があるかもしれないと思ったが、とりあえず「レポートの書き方」といったタイトルが付いた新書本などを紹介したりしてお茶を濁していた。ところが、紹介したところで、その種の本を学生は、借りない、買わない、要するに、読まない、相変わらず感想文、青年の主張が多い。
 ということで、最近は授業、ゼミで、レポートの書き方について話すようにしている。もっとも忙しさにかまけて、メモ程度にまとめたもので話をしているので、必ずしも要領を得たものになっていない恐れがある。学期末でレポートを書かなければいけない学生も多く、私も学生にレポートを課す関係上、一度レポートの書き方についてしっかり考えてみようかとふと思った。ブログの読者の中に学生がいれば何かしら参考になることがあるかもしれないし、そうでなくても授業、ゼミで使うことができる。私自身のレポートの書き方についての考えをまとめる目的もある。
 というわけで、何日かかけてレポートの書き方について記事にしていこうと思う。

 なお私は社会科学系の大学教員なので、理系はもとより、人文系の学生には参考にならない記述が多いかもしれないことを最初に断っておく。
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