2005年12月27日

democracyとdemocracies2

 democracyは民主主義だと思いこんでいると、In advanced democracies, ……といった文章に出合ったときに、困ることになる。

 実際、修士のときの英書の時間に、democraciesが出てきたときに、ある学生が「民主主義の複数形って何でしょうか?」という質問を発した。確かに民主主義の複数形とは、何が何だかわからない。

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2005年12月26日

social science とsocial sciences(2)

 social sciences とsocial scienceはどう違うのか?

 この問いに本格的に答えようとすると、そもそも社会科学とは何か、という問いに行き着くが、ここでは英書を読む際の注意を喚起するために問いを立てたので、簡単に説明する。

 社会科学に属する学問には、政治学、経済学、社会学などがある。これらは「個別」社会科学である。こういった個別の社会科学によって構成される社会科学がsocial sciencesである。手元にある『ジーニアス英和大辞典』には次のように説明されている。
(1)[通例 the 〜 sciences]社会科学《経済学・歴史学・政治学・心理学・人類学などの総称》
歴史学、心理学、人類学が社会科学に属するのか、議論はあろうが、さまざまな個別社会科学の総体、総称がsocial sciences(複数形)であることがわかる。

 『ジーニアス英和大辞典』には上の説明のあとに次のようにある。
(2)1の1部門; 社会学
 これから単数形のsocial scienceは、総体としての社会科学(複数形)を構成する個々の社会科学を意味する、その中でもとくに社会学のことをいうことがわかる。

 辞書的には以上でいいのだが、社会科学を学ぼうとする学生は以下のことを知らねばならない。
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2005年12月25日

democracyとdemocracies

 単数形と複数形に関するクイズをもう1つ。

 democracyは多くの学生が「民主主義」と当然のように訳す。それでは、複数形のdemocraciesは何と訳せばいいのだろうか?やっぱり「民主主義」?
posted by Prof.T at 14:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 英書を読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

social scienceとsocial sciences

 冬休み入りして時間ができたので、学期中に書けなかった英書の読み方について、思いつくままに書いていく。

 もっとも英書といっても専門は社会科学なので、理系や人文系の学生には役に立たないことが多いと思う。主に社会科学系の学部生を念頭に書いていく。

 そこでクイズ。社会科学の英訳だが、social science(単数形)、social sciences(複数形)のどちらが適切なのだろうか?あるいは単数形と複数形とで何か意味が異なるのだろうか?
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2005年11月15日

抽象的で・・・

 英書を読んでいる。前回まではアメリカやヨーロッパの歴史の知識がないと読めなかった。しかし、これらは(手間はかかるが)調べればわかることだ。今回は文章の抽象度が高く、何を言いたいのか、ダイレクトにわからない。抽象的な単語が用いられ、それらに与えられる可能性のある訳語を考えながら読み進めていくのは、かなり疲れる。しかし、とにかく読み進めていかなければ、筆者の主張は理解できない。そうして、我慢して読んでいくと、ある時点で、「ああ、そういうことだったのか」と理解できるはずだ・・・、と信じていくしかない。
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2005年11月14日

ラテン語の引用

 ヨーロッパの研究者が書いた英語を読んでいると、ラテン語の名言、格言等の引用に出合うことがある。院生のときに集中していて読んでいた研究者はとくにその傾向が強かったので、岩波から出ていた『ギリシア・ラテン引用語辞典』を買った。

 これはかなり重宝したのだが、大学院の書架において置いたら、不幸にも留学中に盗難にあった。他に、もう1冊ある大家の初期の文献もなくなっていた。後者はともかく『ギリシア・ラテン引用語辞典』は実家にでも置いておくべきだったと後悔している。
posted by Prof.T at 20:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 英書を読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

英書を読み始めたが・・・

 大学院の授業で使っている英書は論文集。章ごとに書き手が違う。今回の章を書いている研究者の英語は、少々わかりにくく、何度も『新編英和活用大辞典』を参照したくなった。ということで、カフェを出て、家に帰って本格的に読むことにする。
posted by Prof.T at 11:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 英書を読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

私が使っている辞書

 英書を読むときに、私が常用している辞書は以下のようなもの。

 リーダーズ英和辞典
 ジーニアス英和大辞典
 ロングマン現代アメリカ英語辞典

 以上は電子辞書に入っているもの。いつもカバンに入れている。

 新編英和活用大辞典
 プログレッシプ英和中辞典
 アメリカン・ヘリテイジ英語辞典

 以上はCD-ROM版を圧縮してPCにコピーして使用している。

 一番使うのは『リーダーズ英和辞典』、次に『ジーニアス英和大辞典』。あとは語義や訳語を考えるときに、適宜使っている。

 持っていると便利なのは、『新編英和活用大辞典』。動詞+前置詞、動詞+名詞、名詞+前置詞等々の組み合わせについて、例文とその訳が示されていて、重宝する。

 プロの翻訳家ではないし、読むのは専門書なので、以上でだいたい間に合っている(間に合わせている)。
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2005年11月08日

その日本語、わかりますか?

 以前、ゼミで何か本を読もうということになったとき、海外の著名な研究者の研究書の翻訳本を選んだことがあった。学生と一緒に読み始めたのだが、内容がさっぱりわからない。まるで理解できない。そこで、元の英語の本を見てみると、よくわかる。翻訳がひどいのである。内容がわからず、日本語にしているだけという感じだ。

 こちらは英語版の方が理解できるし、学生にしてもどうせわからないのなら英語の方が勉強になるということで、さっさと英語で読むことにした。その後は、翻訳を訂正するような形で読み進めていったが、こういう英書の読み方もあり得るのかもしれない。
posted by Prof.T at 22:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 英書を読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月18日

読み続けていると・・・

 大学院で読む英書の予習を続けている。まだ終わらないのだが、前回の分と会わせて50ページほど読み進めたことになる。このぐらい読んでくると、著者の英語にも慣れてきて読みやすくなる。

 最初、読みにくいと感じる英語であっても、我慢して単語を丹念に調べて読んでいくと、次第に読めるようになるはずだ。そういう状態になるまで、頑張って読んでみることも必要だ。

 逆に、結構なページを読んでいるのに、よくわからないということであれば、そもそもその英書が合っていない。つまり、研究に不必要な英書か、あるいは英書を読むだけの専門知識が不足しているかのどちらかだ。別の英書を読むか、まずは和書を読んで専門知識を身につけることをした方がよい。

 もっとも授業で使われているテキストの類ならばそうもいかない。その場合には、もちろん我慢して読み進めるしかない。私の担当している授業の受講生の中にも、このケースに当てはまる学生が何人かいることだろう。
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2005年10月16日

構文を理解して読む

 専門英書を正確に読むためには、英語の構文が把握できないといけない。センテンスが長くなると、とたんに訳せなくなる学生がいるが、ほとんどが構文が把握できていないことに由来する。センテンスが長い場合、2つ、3つの構文が入り組んでいることが多い。構文を見抜ければ、難なく訳せるが、そうでない場合には、何が何やら全く見当がつかず、いい加減な訳をしてしまうことになる。そういう学生は大学受験で使った英語の構文や英文解釈の参考書をもう一度やるといい。

 大学院を受験するに当たって、英語の勉強をどうしようかと考えて、私はとりあえず大学受験用の英語の参考書を新たに買い求め、これを最初からやることにした。買ったのは、伊藤和夫の『英文解釈教室』である。最初は全問題自力で訳をつくって、模範訳と照らし合わせたと思う。全部終わったところで、もう1度最初から読んでいった。その後、旺文社の『英文問題標準精講』を読んだ。

 この2冊をしっかりやることによって、構文をきちんととって英文が読めるようになったと思う。今の版のものは知らないが、当時私がやった版では、いずれもやや硬い、こなれない訳がつけられていた問題があった。今もそのような問題があるならば、それらを添削するよう気で取り組むといいかもしれない。実際、私はそんなことをしながら、取り組んだ。

 今はもっと良い参考書があるのかもしれない。定評のある参考書を1冊選び、2度やってみると、英語が正確に読めるようになるはずだ。
posted by Prof.T at 22:16| Comment(0) | TrackBack(1) | 英書を読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月12日

英書を読むときの注意(1)

 6月16日の記事「英語を読む」で、「専門書を読むためには英語力だけでなく、専門的な知識も必要」だと書いた。

 昨日の大学院の授業で感じたのは、専門的な知識が英語を正確に読み取ることを阻害することがあるということだ。どうしても自分が持っている専門的な知識(と教養)に引きつけて、あるいは引きずられて、英語を読んでしまう。その結果、意味が通らなくなる。わかったような、わからないような訳をつくる。わかったような、わからないような訳をつくるのは、結局わかっていないからである。わかっているなら、きちんとした読める日本語になるはずだ。また、そうしなければならない。

 専門的な知識は正しく動員しなければいけない。間違って動員すると、思い込み、憶測で読むことになり、とんだ誤訳をしてしまう。専門書では、英語の専門用語は日本語でも専門用語として訳すことになるが、だからといってその英単語が他の意味で使われないわけではない。自分が知っている意味で通らなかったならば、必ず辞書で確認する習慣をつけたい。

 何回かに分けて、英書を読むときの注意を思いつくままに書いていく。
posted by Prof.T at 04:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 英書を読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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